社長あいさつ

 当社は、さまざまな課題を与えるとパソコン・アプリで解決するということから、これまでも大手企業からさまざまな課題を持ち込まれ、解決してまいりました。

 1985年、某県立病院から「勤務表作成システム」の開発依頼があり、これを契機として、勤務表作成システムを主に、病院や介護施設など全国500個所に納入稼働してまいりました。

 そして、今でも勤務表作成に重点を置いて開発している理由は、ある看護総婦長から以下のようなお話をお聞きしたことから始まりました。

 

 「勤務表を作るという作業は、婦長にとって最も重要な役割である。それは、病棟のすべての看護師に対して、教育的な観点を踏まえた看護技術の向上のための勤務の割り当てや、ひとりひとりに対する生活上の思いやりを持った休日配置等に配慮することが、勤務表作成業務を通じて注ぎ込めるからである。」
しかし、現実は作成者にすべての課題を任せるといった、作成者にとって責任の重い、たいへん辛い作業になっている。
婦長達は、せっかくの休日、亭主・子供が寝静まった夜に机に向かい、さまざまな条件を頭に浮かべながら、電卓片手に鉛筆で何度も書き直し、やっと完成して窓を開けると、夜は白々と明け、机の上は消しゴムの山。
夜なべして完成させたシフトを月曜の朝に公表すると、夜勤を割り当てた看護師さんから、突発的に「法事になったので…」と言われ、もう一度最初からやり直す気力もなくガックリ。

 このような複雑でエネルギーを要する作業を、幾分かでも軽減するために、自動配置機能を持った勤務表作成システムが、要望され、開発してまいりました。開発には、勤務表作成上の条件があまりにも多く、特に自動配置機能は“設定の手間の割には、効果に限界がある”と言われてきました。この点を解決するために、当社はさまざまな工夫を重ね、“条件に合わない個所だけを手で修正し、あとは再びスピーディーな自動配置機能にまかせる”という手法により、お客さまより好評をいただいてまいりました。

 そして、このたびさらに一歩進んだ新機能で、皆様にご評価をお願いしたいと考えております。

 昨今の人手不足の状況で、職員の配置やシフトの作成に、ますます困難さが増すようになってきました。この機にぜひ当社のシステムを体験され、そのスピード感を実感されることをお勧め致します。

 2019年吉日

 代表取締役社長  有水 章